EP12 "Chapter88: Citizen Lodge"/第12話「第88章 ハイラム・ロッジ伝」

Episode 12"Chapter 88: Citizen Lodge"

第12話「第88章 ハイラム・ロッジ伝」

ジーは対立する父を見限り、容赦のない危険な男、ハイラムのもとで働こうとする。そんなレジーに、ハイラムは裏社会でのし上がった過去を語り出す。

今回タイトルからして終始いらいらさせられる回なんだろうなと思っていましたが、ハイラムの過去や彼の目的が知れてなかなか面白かったです。

注意:ここからネタバレを含みます。

ジーはハイラムに父親の借金を全額返済しました。レジー父は、やっとハイラムと手を切ってレジーと一緒に店を続けられると安堵しますが、レジーはこのままハイラムのもとで働きたいと言います。レジーはハイラムのもとへ行き、これまで酷い扱いをされてきたので父親とは縁を切ったと話します。するとハイラムは自身の過去について語り出しました。

ここからハイラム(ハイメ・ルナ)の高校時代のシーンに映ります。(余談ですが少年ハイラム役は、ハイラム役を演じる俳優さんの実の息子なんですがめちゃめちゃ似てます!)

ハイラムは父と一緒に靴磨きの仕事で貧しい暮らしをしていたある日、客の1人からリバーデイルにパラジウムの鉱脈があることを知らされます。父はパラジウムに一攫千金の可能性を感じて一家でリバーデイルへ移住しました。しかし採掘現場での崩落事故により鉱山は閉鎖されてしまいます。一家はリバーデイルには残ることにしたようで、父とハイラムは再び靴磨きの仕事をし母はポップの店で働きました。

ハイラムは当時は父の職業で馬鹿にされる生活に不満があったようです。好きだった女の子(ハーマイオニー)にも家柄を理由に相手にされず、ついにハイラムは人に尊敬される存在になるため楽にお金を稼ごうとギャングの仲間に入ります。また、家族にも楽をさせてあげたいという思いもあったようです。しかし、ハイラムを心配する父はギャングのボスを訪れ息子を返すよう説得します。説得できたように思えたのも束の間、最終的にボスは部下を使ってハイラムの父を殺害してしました。ここでやっと後悔した様子のハイラム。

ジーの父と縁を切るという大きな決断を聞いて、ハイラムはレジーが自分と同じ後悔をしないように過去の自分の話をし出したんですね。レジーと若い頃のハイラム、境遇が似ていることがわかりました。ハイラムが過去の話をしてくれたことでレジーは思い直して父のもとに戻りました。ハイラムすごくいいことしたじゃん...!と見直しました。

ラストシーンではヴェロニカとハーマイオニーがTVショーでハイラムについて話していました。その番組をハイラムが見ていると、ハイラムの悪口のようなことが言われていて音を消したり、ヘルモサとの電話で失ったもの(家族?)を取り返したいという発言もあり、ハイラムには家族に対する強い思いはあるんだということがわかります。

一方で父が成し遂げられなかったパラジウムで一攫千金という夢を自分がやるんだという大きな目標があるため、その目標のためには時に家族の信頼まで失ってしまうような行動をとってしまうのかもしれませんね。

全体エピソードを通して、ハイラムにも人間みがあることが分かりました。なぜこんな性格になってしまったかやリバーデイルを破壊しようとしている理由も含めて過去を知ることで理解でき、合点のいくいいエピソードでした。ハイラムの高校時代がベースだったので、久々の若い頃のハーマイオニーやアリス達の登場シーンもすごく楽しめました。