バチェラー・ジャパン シーズン5 全話まとめ

バチェラー・ジャパン シーズン5 (2023)

The Bachelor Japan Season 5

1人の独身男性(バチェラー)が、性格も恋愛観も違う女性参加者たちとゴージャスなデートを重ねながら、<真実の愛>を見つけ出す、刺激的な旅の日々を追う恋愛リアリティ番組「バチェラー・ジャパン」。5代目バチェラーは「バチェロレッテ・ジャパン」シーズン2で、最後の1人に選ばれず、番組を去ったバスケットボール選手の長谷川惠一。前回手にすることができなかった<真実の愛>を見つけるべく、旅への参加を再び決意。16人の個性的な女性たちとロマンティックな恋愛模様を繰り広げる今シーズンの舞台は、太陽の国メキシコ!情熱的な愛の物語が今、始まる。

www.youtube.com

毎回欠かさず観ているリアリティ番組、バチェラーの最新版です。今回のバチェラーはバチェラーっぽくないという酷評を見てなかなか鑑賞する気になれなかったのですが、友達から意外と面白かったという意見を聞き配信後1ヶ月ほど経ってからやっと鑑賞しました。バチェラーは鑑賞することももちろんですが、何より友達と鑑賞後にここがよかったとかあれはあり得ないとか話し合うのが好きなんですよね。一度観出すと続きが気になり結局最後まで一気見してしまったので、全話観終えてのまとめた感想になります。私なりに心に残っているシーンについて語ろうと思うので、1話ごとの細かい考察などはありませんがご了承ください。

注意:ここからネタバレを含みます。

では個人的な推しの紹介から。今回は特別激推しだった女性メンバーはいなかったんですが、強いて言うなら西山真央さんと竹下理恵さんを追って見ていました。西山さんは第一印象から笑顔が素敵で、一緒にいたら安心できそうな包容力がありますよね。田舎から仕事を辞めて上京したとのことで、変に飾らない感じの自然な雰囲気がすごくいいです。竹下さんは見た目に可愛らしさがあるし何より今回のバチェラーを盛り上げてくれた女性メンバーだと思います。3話のマットバスあたりから大人な女性的魅力に気付かされ、私もいずれこんな34歳になりたいなぁと思いながら見ていました。結局2人とも選ばれなかったけど実家訪問まで進んでいるので異性から見ても魅力的な女性なんでしょう。

バチェラー長谷川惠一さんについてですが、巷で噂されていた通りバチェラー感は全くなく身長が高くてスーツが似合うところ以外は特にハイスペックさも感じられず、身近にいそうなフツーの男性といった印象でした。バチェロレッテで選ばれなかった可哀そうな男性というイメージがどうしても抜けなかったのですが、庶民な私からすればこれまでのバチェラーよりも親近感は湧いたし、意外にもエピソードを追うごとに好感度が上がっていきました。初回から2人の女性と1番初めに話すという約束をしてしまった時の彼を見ても、変に女慣れしてない雰囲気が逆によかったです。(途中からオス味が出てくるのでそっちが本性だったのか、この旅を経て成長したのかは疑問ですが...)

女性メンバーの仲の良さも素晴らしかったですよね。前シーズンまでは女同士の僻み合いやドロドロした戦いを見守ることもバチェラーの楽しみ方の一つでしたが、今回は蹴落とし合いなどは無く一致団結していて、むしろ前半なんかは所々で対バチェラー的な構図になってたのが興味深かったです。2話でバチェラーの子ども発言について言及されていた彼女達の姿なんかは全ての男性に見てほしいものです。指摘を受け素直に受け止めて謝った長谷川さんの対応もスマートでよかったです。

5話のストールンローズの話し合いは見応えありましたよね。月田侑里さんが初回のカクテルパーティーで他の女性にツーショットの時間を譲っている姿を見て、勝手に戦略家なのかと思っていましたが、性格的に自分から言いたいことを伝えるのが本当に本当に苦手なタイプなんだとここで確信しました。戦いなんだから思いを主張し続けた竹下さんが報われたことに関しては結果的に良かったと思います。尾﨑真衣さんの最後の「遅すぎる」の一言で決まってしまった感もありますが、言ってる内容はごもっともだし納得できます。月田さんも悔しかったでしょうし、この経験を今後の恋愛や人生に生かしてほしいです。女性陣がプールにダイブするシーンはまさに映画のワンシーンのようでとても綺麗でした。泣いている月田さんに駆け寄り声をかける尾崎さんもよかったですよね。抱き合いながらお互いの痛みを分かり合える素晴らしい関係だと思います。

一方、6話のメキシコ最後のデートあたりから急にバチェラーが大内悠里さんに対してオス味を出し始めていました。男性が可愛らしい反応をしてくれる素直な女性を好く理由が、このオス味を出させてくれる心地よさによるものなんでしょうか。長谷川さんはオス味を出させてくれる大内さんと一緒にいるのが心地よかったんだと思います。確かに西山さんや竹下さんと比較すると断然守ってあげたい女の子感はあります。個人的には情緒不安定過ぎないか~と思うところもしばしばありますが、作っているわけではなく自然とそうなってしまうあたりがまた彼女の魅力なんですかね。結婚したらアップダウンが激しくて大変そうな気もしますが...。明らかに他の女性に対する目つきとは違いましたもんね。もう一発泣かせていい?なんて大内さんの前でしか言えないでしょう。ある程度男性を優位に立たせておくことって大切なのかもしれません。

と、いうわけで最終的に大内さんが選ばれたわけですが、西山さんが選ばれなかった理由を考えてみました。やはり相手からの好きという気持ちの大きさが決め手の一つですよね。最後まで好きと言えなかった西山さんの気持ちもわかりますし、最後にやっと伝えられたのはよかったですが、言葉以外のところでも恋愛として気持ちを持ってくれているかって伝わると思うんです。西山さんは友達や家族的な愛で包んでくれそうだけど、ドキドキした気持ちにさせてくれるのはやっぱり大内さんだったんだろうなと。長谷川さんにとっての結婚は恋愛の延長線上だったということですね。対照的な2人だったからこそとても分かりやすい決め手だったと思います。

今シーズンは指原さんが言うように、令和のバチェラーという言葉がしっくりきます。金持ち高学歴イケメンなハイスペック王子様を取り合うという構図も非日常感があり面白いですが、男女平等なこの時代においてはそれだけが真実の愛ではないということを伝えたかったのでしょう。それを踏まえてシーズン6以降がどんなバチェラーになるかも気になりますね。