Episode1 "Chapter 58: In Memoriam"
第1話「第58章 哀悼」
町が独立記念日を祝う準備を進める中、アーチーに突然の悲報がもたらされる。失意のアーチーに、ヴェロニカ、ベティ、ジャグヘッドが手を差し伸べる。
アーチーの父親フレッド役を演じた故ルークペリーへの哀悼の意を表した章です。長いドラマシリーズの中で急に出演者が亡くなるとなると、話の展開に多少の違和感が出てきてしまいそうですが、リバーデイルはそれを自然な形でうまくストーリーに組み込んでくれたと思います。ルークペリーさんは過去にビバリーヒルズ青春白書のディラン役で大活躍された方だったようでかなり知名度の高い俳優さんのようです。個人的にはこのドラマでしか拝見したことがないですが、リバーデイルではサイコパスな両親が多い中まともな優しい父親役でしたから、もう見れないとなるとすごく残念です。
注意：ここからネタバレを含みます。
シーズン3では主にガーゴイルキングと農場の話で町全体が混乱していましたが、シーズン4ではみんなの日常が戻りつつありました。シェリルがジェイソンの死体を家に置いて話しかけてるのだけは相変わらず非日常...って感じですね。
メインの4人が仲良くポップの店で話しているとアーチーに電話が入り、ここでフレッドの突然死を知り崩れ落ちます。渋滞した道路で見知らぬ人のタイヤ交換を手伝っていたところ別の車に轢き逃げされそのまま死亡したとのことでした。悲しいですが、人助けをしている最中にというところも含めてフレッドらしいなと感じました。何より自宅でフレッドの帰宅をずっと待っている愛犬ベガスの姿が映ったシーンがすごく現実味があって悲しくなりました...。
アーチーはフレッドを轢いた犯人が特定されると怒りですぐさま家まで殴り込みに行こうとしますが、犯人はまさかの少年でそれを父親が庇って自首していたことが判明。その親子が自分とフレッドとの関係とまったく同じだと気付いたアーチー。この演出もすごくいいなと思いました。フレッドの死を受け入れて前に進むしかないと気付くきっかけになりましたね。アーチーっていつも衝動的に間違った行動を起こしがちだったと思うんですが、今回は冷静に考えてくれたようで少し成長が見えたのもうれしいです。
メインの4人やケビン、レジーたちが集まってフレッドとの思い出をそれぞれ語るシーンはすごく和みますね。その後アーチーは夢の中で父を迎えに行かなくては...!と思ったらしく、4人でそろってフレッドの遺体を葬儀屋から回収しに行きます。車内に自分と母親の写真を見つけたり、懐かしい遺品を見つけるシーンもジーンときますね..。
そしてここでフレッドが助けた見知らぬ女性が花束を持って現れました。この女優さんは過去にルークペリーさんがビバリーヒルズ青春白書で共演した方らしく、ドラマのキャラクターであるフレッドにだけでなく同時にルークペリーさん自身にも追悼の意を表していて素晴らしいなと思いました。
アーチーの運転でフレッドの遺体を乗せた車を町のみんなの元へ連れて走らせます。こんなに人が集まるなんて、本当にリバーデイルのみんなから愛されていたんだろうなと思うと寂しいです。こんな素敵なサプライズができるシェリルはいつもはクレイジーだけど本当はすごく心が優しいんですよね。涙なしでは見れないシーンでした。
お葬式ではアーチー、ジャグヘッド、ケビン、トムケラー、レジー、FPが棺担ぎをし、ジョシーがお別れの曲を歌います。葬儀で1番泣いていたのはシェリルでしたね。感受性豊かだなぁ。
そしてアーチーが追悼の意を表します。フレッドがこの町の建設に貢献したことについて語りますが、ルークペリーさん自身がドラマリバーデイルにいかに貢献したかについて讃えているようにも聞こえました。
ヴェロニカはこの葬儀代を支払うつもりでしたが、ハイラムが全額支払ったことを知り驚いていました。いやぁ私も驚きました。ハイラムが良心だけで人のためにお金を出すなんて..。
その後ベティがハルのお墓に訪れるシーンもありました。フレッドだけでなく、前シーズンで亡くなったハルについてもこのエピソードで触れていたのはよかったですね。1人の俳優さんの死を悼みながらも同時にきちんとストーリーを進めているのが素晴らしいです。
ジャグヘッドはフレッドを称賛した記事を書いたようですね。ハーマイオニーは独房でその記事を読んで泣いていました。高校の時から好きだった人の突然の死は相当心が痛むでしょうね。ハイラムも同様に刑務所でその記事を読んでいました。アリスやFPもみんながそれぞれの場所でその記事を読んで悲しんでいました。すごくしんみりするけどいい終わり方でしたね。
そんなわけで長々と書いてしまいましたが、昨シーズンラストの衝撃シーンの続きは次回以降に保留とされたようです。今回は感動的なエピソードでしたが、次回からはまた本格的にクレイジーな展開が始まるでしょう。
