American Nightmare (2024）
アメリカン・ナイトメア:誘拐事件はなぜ狂言と言われたのか? 全話まとめ
2015年、あるカップルの家に男たちが侵入し、女性が誘拐される。だがその後、女性が姿を現したことで、カップルは自作自演を疑われ...。奇妙な事件の全貌に迫る犯罪ドキュメンタリーシリーズ。
Netflixで2024/1/17に公開された3部構成のドキュメンタリー。おそらく私が海外のミステリードラマをよく観るのでおすすめに表示されたのか、話題の作品として上がったのかは分かりませんが、アメリカで現実に起こったある事件についてのドキュメンタリーに出逢いました。あまり多くは語りませんが少しだけ感想をここに残しておこうと思います。
注意：ここからネタバレを含みます。
当時の実際の映像と新たに撮影されたインタビュー動画を組み合わせて作られたドキュメンタリーでした。まずざっくりした事件の内容について。2015年のある日、カリフォルニア州でデニスという女性が何者かに突然誘拐されてしまいます。初めは彼氏であるアーロンが犯人なのかと思われましたが、次にデニスのアーロンに対する復讐で全て自作自演なのではという噂がメディアで広がります。実は2人ともただの被害者であり、無能な警察やFBIのせいで容疑者とされてしまったようです。そんな中でも捜査を続けた優秀な1人の女性警察官のおかげで真犯人が逮捕された、というお話。
インタビュー映像での発言からデニスはとても頭がいい女性だなという印象を受けました。目隠しされている状況でも自分の五感や第六感を信じてできる限り生きて帰る方法を考えていたことがわかります。あんなにひどい扱いを受けていたのに常に冷静でいれたのはすごいと思います。普通の女性だったら取り乱してすぐ殺されていると思う..。そんな彼女とは裏腹に警察やFBI、そしてメディアのバカさには終始イライラさせられました。
被害者のデニスとアーロンが無事であったことは何よりですが、何も悪くない彼らが今後も相当なトラウマを抱えて生きていかなくてはいけないのが悔やまれます。最後に女性警察官がきちんと真相を調べてくれて犯人逮捕と被害者2人の潔白が証明されたことが何よりの救いです。
実際にこの事件以外にも警察やFBIの犠牲になった被害者は沢山いるのでは...と思ってしまいますよね。この悲惨な実話は世界中の人々に知れ渡るべきだなと思います。私自身、Netflixがなければおそらくこの事件や当時のアメリカで起きていた闇を知ることはなかったでしょうし、これを知るきっかけをくれたNetflixには感謝です。
またこの作品を観てメディアには嘘の情報がたくさん流れていることを再認識しました。ニュースや新聞は正しい情報を伝えてくれる媒体だと信じきっている人も多いと思います。自分で情報を見極める力を養わなければと改めて感じさせられるドキュメンタリー作品でした。
