ONE PIECE/実写版「ワンピース」全話まとめ

ONE PIECE (2023)

実写版「ワンピース」全話まとめ

麦わらの一味とともにいざ、大海原へ! 若き海賊モンキー・D・ルフィは、ひとつなぎの大秘宝を求めて冒険の旅へとこぎ出していく。国民的人気漫画を実写化。

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Netflixドラマシリーズとして配信された実写版「ワンピース」、シーズン1の感想を述べます。先に言っておくと漫画を全然読んだことがなく、小学生の頃にアニメをTVで毎週見ていた時期があった程度なのであまりマニアックなファン目線での細かな感想はお届けできません。第1~8話までほぼ一気に消化してしまったので、ここでは簡単にまとめた短い感想となります。

注意:ここからネタバレを含みます。

私的なワンピースのイメージとして、話が長くキャラクターも多いので着いていけるかな...と少々不安だったんですが、ストーリーの流れがスムーズで全体的にとても見やすかったです。1話ではナミとゾロ、3話でウソップ、5話でサンジが登場しそれぞれのこれまでの人生を描く回想シーンがメインストーリーに上手く組み込まれているので、登場人物についてよく知らないワンピースほぼ初心者の私でも見やすい構成になっていました。

キャストさん達はなかなかハマり役だと思いました。変にイメージが付いてしまっている有名な俳優さんを使っていないところが良かったと思います。ルフィ約のイニャキ・ゴドイさんが体型とかもそっくりだしまさに海外版ルフィって感じで全く違和感ないのがすごいですね。真剣佑のゾロはちょっとした所作とか立ち姿も昔アニメで見ていたあのゾロが憑依したのかレベルにそっくりで、戦闘シーンもかっこよくて素晴らしかったです。サンジもモデル級に脚が長くて蹴りがキメキメだったし、アーロンパークでのアクションシーンが最高でした。

ナミは美人だし、強い意志を持った女性という彼女の雰囲気がキャラクターを引き立たせていて、目つきなんかもしっかり者のナミそのものだなあと感じます。鼻が伸びていないウソップも原作よりイケメンなのになぜだか違和感なくひょうきんなウソップとして見れます。それから個人的にはコビーがすごくコビーで、ビジュアル的に顔のパーツ自体もなんとなくは似てるんだけど、何より表情が似すぎていてアニメからそのまま出てきたような感じで驚かされました。みなさん演技がうまいし、キャスティングには相当こだわったんだろうと思います。

ルフィの体がゴムのように伸びるシーンは、CGなのにどこまで伸びてもすごく自然でこれも違和感なく見れました。アニメで初めてゴムゴムの~を見たときに、「そんなわけあるかい~」と笑っていた小学生時代を思い出したんですが、実写で見るとやけにリアルで実際にこんな海賊がいてもおかしくないかも...?と思ってしまいました。バギーの体がバラバラになってる映像とかを見ても、最近のCG技術はすごいなと感じましたね。

バギーでいうと、ビジュアルももちろん怖いんだけど、サーカステント内で観客を無理やり笑わせたり鎖で繋いでいたりとやってることも相当ダークですしこんなのが実際にいたら震えてしまいます。それだけに印象の強い良いキャラでした。

全8話の中でも特にアーロン登場あたりからは見ごたえがありました。(特殊メイク技術が凄すぎてビジュアルはめっちゃ怖い。)現実にもある人種差別問題が裏テーマみたいですが、アーロンをはじめとする魚人族の人間に対する憎悪感がセリフにそのまま表れています。海上レストランでは「魚人の食事がそんなに珍しいか...お前らが知ってる魚人はいつも掃除ばかりしてるもんな。」と不満げに語るセリフがあるんですが、日頃から魚人族は人間から奴隷的な扱いを受けている集団であることが生々しく表現されていました。あまり下調べせず勉強不足だったのですが、ワンピースって所々に差別問題が絡められていて深く知れば知るほどにはまっていきそうな作品な気がします。

原作が世界中で大人気のワンピースですが、漫画の本数は非常に多くて今から全部読むのは相当な時間がかかるなぁ..と何年も諦めていたのですが、今回のドラマ版では内容がぎゅっと凝縮されていて(泣く泣くカットされたシーンや原作と異なる点も沢山あるみたいですが)ワンピースの世界観を知ることができとてもありがたい実写化でした。

既にシーズン2の制作についても公式発表されていて勢いがありますね。一つのドラマとしてもクオリティが高いと思ったし、何より話の内容も興味深く続きも気になるのでシーズン2以降も楽しみにしています。