地面師たち 第7話「Episode#07」
物件下見という緊迫した状況下で、機転を利かせた対応をしなければならない麗子。いよいよ取引は大詰めを迎える。
いよいよ最終回です。全7話ってかなり少ないように感じるけど、シーズン2とかあるんですかね?
注意:ここからネタバレを含みます。
オロチに電話をしても出ないため拓海たちはそろそろきりあげようとしますが、青柳は是非お寺を見学したいと言い張り見学を続けることに。重要文化財を見ようとしていたころ、敷地内に1台のタクシーが...しかし降りてきたのは川井ではなく墓参りに来た老夫婦でした。セーフ。お堂に入ると青柳は封筒を取り出し、「先週、私宛に届いたものです」と。なんと川井本人が「この土地を売る気はない、この取引は事実無根、騙されている」という内容の手紙を送っていたのです。
ここで麗子が世に知られていない本物の重要文化財を見せ迫真の演技でなんとか青柳を納得させました。これ清掃員のおばちゃんだったらできなかっただろうから麗子にしてよかったですよね。けどこんなにぬかりなく色々質問したり手紙について問い詰めたりできるのに、結局は契約しちゃったのかあ。人間誰しも追いつめられるとこうなるんですかね。
やっと納得したのでいち早く帰らせないといけないのに、帰り際に「つまらないものですが」と、とらやの羊羹を渡されて門を閉めようとしたちょうどその時、また新たに1台のタクシーが..!今回は間違いなく川井が乗っています。
ここら辺からもう見つかるか見つからないかの瀬戸際でハラハラドキドキなシーンでした。結局みんな隠れることには成功してましたが、門の鍵が開いていたところとかもうドキドキでしたよ。
そんなわけでなんとか取引が成立。拓海は竹下について問いますが、「目的まであと一歩という時に足を引っ張るのは、敵ではなく必ず味方です。竹下さんに献杯しましょう」とまた意味深発言。きっとここで拓海はハリソンが竹下を殺したことを悟ってましたね。
自宅に帰った拓海のもとに倉持がやってきて、拓海と拓海の父を騙した詐欺師の行方が分かったことを伝えました。「ハリソンはあなたを殺すつもりだと思います」と言って名詞と写真1枚を置いて帰ったんですが、その写真にはその詐欺師とハリソンが一緒に写っていました。衝撃的な事実を知って拓海は気分が悪くなります。そりゃそうですよね...。
場所が変わってどこかの高級クラブで石洋ハウスの青柳たちが打ち上げをしていました。途中で社長もやってきて、青柳を次の取締役候補にすると耳打ちしていました。そりゃこんな大きな契約を取ってきたんだからね~と喜びたいところですが、詐欺なんだよなあ...。
1週間後、ついにこの詐欺が本物の川井にばれてしまいました。敷地内で工事の為の測量が始まっていたんですね。当然川井はなにも聞かされてないので、事情を聴いてすぐに警察へ連絡。申請却下の連絡を聞いた青柳もすぐさま現場へ駆けつけ、詐欺であったことを悟り絶望していました。そのまま呆然と歩き車道に出て車にひかれてしまいます。この現場にもまたハリソンの姿がありました。
数日後、拓海はハリソンに後藤と麗子はどこへ行ったのかと聞きます。麗子は夜道を歩いていて、後ろに複数の男の姿が...。後藤は家族と外食しながらカナダに行こうなどと話していましたが、トイレに行く際にまた作業着を着た男がついていきます。2人とも絶対殺されるじゃん...。
拓海はハリソンに向かって、自分の家族が殺されたのもハリソンがやったも同然だと責めました。もうここからのシーンも緊迫しすぎて怖かったんですけど、拓海が銃を出してハリソンを殺そうとします。しかし後ろからオロチがやってきて拓海をナイフで刺しました。その後、拓海が弱っている間に銃を手に取ったハリソンによってオロチが殺されました...。(なんで??)
そして残った2人は必至で殺し合いになるのですが、いいタイミングで倉持が銃を持って現れます。ハリソンは「撃たないんですか?」と冷静になって、隠し持っていた手榴弾を取り出しピンを抜きます...。拓海が慌ててその手榴弾をハリソンの方へ投げ、爆発。やばすぎ展開。
続いて警察病院にいる拓海を倉持が訪れるシーン。よかった、2人とも生きてた...。倉持は5年間地面師をしていた拓海に向かって、「どんな気持ちだったんですか」と問います。辻本拓海という現実から逃げて嘘の世界を生きたかった、やり続けていくうちに地面師という仕事にのめりこんでいったと話しました。それに対して「仕事ではありません。犯罪です。」とはっきり返す倉持は最後まで素晴らしい警察官でしたね。
そしてラスト、1話の冒頭で出てきたのと同じような広大な雪が降る山の中、銃を撃つ男の姿がありました......その男はハリソンでした......。
まだ生きてたのか...。てっきりあの手榴弾でハリソンが死んで、倉持が拓海を逮捕して終わりかと思っていたのですが、なんだかすっきりしない終わり方でした。続きがありそうな終わり方でもありましたね。個人的にこれまであまり反社会的なドラマは観ないようにしてきたのですが、全てがリアルで起こったことなんだと思うと色々と考えさせられるドラマでした。
そしてこのドラマのモデルとなった「積水ハウス地面師詐欺事件」についてももっと詳しく知りたくなりました。これからYoutubeとかで当時のニュースを見たりしようと思っています。実際は五反田にあるという事件の舞台となった旅館の跡地にも行ってみたい...()